「むぅ。・・・・・うぅ。」
 PM6:00起床。おはようございます。
 昼夜逆転の生活リズム。
 引きこもりじゃありません。ニートでもございません。きちんと働いとります。
 夜のお仕事。・・・・・・ホストでもアリマセンッ!
 
 僕は獏。職業は「悪夢喰い」。
 んでもって、他人の悪夢は最高の御馳走ですよ。
 
 ・・・・最近の僕の悩み、聞いてくださる?
 いやね。僕ら「悪夢喰い」って、やっぱり獏しかできないらしいんよ。
 するとほら、悪夢喰い人口率って言えばいいの?
 この職業に就いてる人って毎夜、悪夢を見る人の割合からすると、かなり少ないわけよ。
 ご馳走を仰山食べられるんは、嬉しいよ?
 でもな、仕事の量がハンパナイ!!!
 それだけでもイヤンなのに。なのに・・・。
 ストレスをうまく解消できてないんやろうね。
 
 ここんとこずっと、悪夢を見続けてんの。
 獏が悪夢にうなされるってどうよ、コレ!?
 当たり前やけど、自分の夢は喰えないし。
 仕事仲間には・・・・・・・うん、頼めんよ。皆もかなりきつそう。貴重な睡眠時間を減らしちゃいけんもん。
 
 ん。支度できた。しょうもない悩み聞いてくれてありがとうね。
 
 「・・・・・・さぁ。仕事にいきますか。・・・・・でも、本当に・・・・。僕の悪夢、誰か食べてくれんかいな・・・・。」