人よりチョット頭が良くて国家転覆できたり、人よりチョット身体能力がすごくて壁だって登れたり。そんな人よりチョット優れている人たちが密かに働いている所、特務課。
国家公務員?な組織。仕事内容は、表立って警察に依頼することが出来ない問題ごとを処理してもらう所。給料はかなり良いです。
そこに所属している女性がいます。

特務課3班所属、若林若菜(わかばやし わかな)、29歳。「年齢に負けずに、元気に仕事を頑張ります!」が最近のモットーになってきた女性。
こんな彼女ですが、一応3班の特攻隊長。どんな濃いメンバーが居たってワカさんが特攻隊長。頭脳や身体能力など色々と優れています。

ワカさんの休日の過ごし方は「猫になって公園ベンチで日向ぼっこ」。そうそう、彼女の特技は変身です。やろうと思えば何にでも変身できますが、今は猫(毛ツヤばっちり、綺麗な黒猫)がお気に入りらしいです。

最近では、見た目、明らかに堅気でないだろうお兄さんと一緒に。仕事柄、度胸満点なワカさんなのでお兄さんの雰囲気なんて何のその。
初めてお兄さんと会った時、「逃げ出さないなんて変な猫だ。」と言われました。『普通の猫じゃないのよ、お兄さん。』とワカさん。実際には「にゃー」と鳴いただけ。
2・3回目の日向ぼっこにもなってくると、煮干をもらったり、逆に癒してあげたり。なかなかに良い関係を築いています。

と、そんなこんなを同僚に話ました。同僚の反応は微妙なところ。「ワカさんだから、心配はないんだけど・・・。」と。
対して「いやー、見た目は本当にヤバイんだけど、雰囲気は心地良いんだわ。」あっけらかんと言葉を返しました。

彼女の話を聞いて考え込む人が居ます。特務課3班のブレーンの彼。『ワカさんの日向ぼっこ仲間の特徴、あの人の特徴とピッタリと合致してる。』

“その人”とは、この組織幹部の1人。若くして組織のトップとなった人。この組織の中で最も恐れられている人です。
まさか、まさかと心配している彼を他所に、ワカさん含むメンバーは「猫姿、見せてください!」「美猫姿に惚れるなよ〜」等など騒いでいました。

猫に変身して盛り上がっていたその時、ワカさんは上司に呼ばれました。面倒くさいので猫姿のまま。ハイジャンプでエレベーターのボタンを押し、幹部クラスが居る階へ到着しました。廊下をトコトコ歩いていると、目の前からよくよく知った人が。
「・・・猫。お前、なんでここに。そう易々と入れるところじゃないんだがな。」
ここが人とはチョット違った人たちの集まる職場ということを忘れているのでは?と思うような発言をするお兄さん。対するワカさんは『お兄さんはココの幹部だったのか!!』と察することができたのに。そして更にお兄さんは続けて言いました。


「俺に飼われるか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あぶのーまるっっ(汗)


夜の妙なテンションに任せて。